項目 | 一反田鉱山跡 | いったんだこうざんあと |
関連項目 | 事項解説>鉱山跡・資源>金属資源>一反田鉱山 | |
地点 | 美濃加茂市三和町一反田 | |
見学地点の位置・概要 | 岐阜県と美濃加茂市が治山事業の一環として共同で整備した森林レクリエーションエリア「みのかも健康の森」の北側に沿って県道97号富加七宗線が走っている。それと「健康の森」の中央を南北方向に横切る県道348号山之上古井線が交わり、そのT字路から県道97号線に沿ってコンクリートと金網からなる擁壁が東へ200mほど延びている。その東端にあたる位置に石積みの壁があり、その10mほど上に金網で塞がれた一反田鉱山の坑口跡がある。 | |
見学地点の解説 | 一反田鉱山はすでに廃坑となっており、坑道入口は封鎖されて中には入れないが、黒褐色~褐色を呈するネオトス石と呼ばれる非晶質の含水珪酸マンガンをおもに採掘していた。坑口付近に落ちている岩塊の表面はマンガン酸化物の被覆物により黒くなっている。 | |
ジオの視点 | 美濃帯堆積岩類を構成するチャートのブロック中にある層状マンガン鉱床は、きわめて小規模なものまで入れると無数といってもよいほどあった。その中で比較的規模の大きな鉱床を稼行対象とした鉱山が一反田鉱山であり、鉱体の連続性が良く、平均的な鉱石帯の幅も1m以上あり、15,000トン以上の出鉱量が記録されている。 | |
写真 | 一反田鉱山の坑口跡 (撮影:小井土由光) |
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写真 | 坑口跡付近でみられるマンガン酸化物で被覆された岩塊 (撮影:小井土由光) |