地質年代

第四紀火山

   火山活動は地球が生まれてから延々と続いているが、「火山」という用語は地形を表わす用語であり、古い時代の火山活動で形成された地質体には火山体に相当するものが残っていないために使えない。一般には、第四紀の火山活動で形成されたものであれば火山体がほぼ残されていることから火山として扱っており、日本火山学会では削剥されてしまっていても第四紀が始まるおおよそ260万年前までに形成されたものであれば「第四紀火山」としてそれらに名称をつけている。岐阜県内にも多くの第四紀火山が分布しているが、それらの形成時期や活動期間にはかなりの差異があり、火山体ごとに研究の経緯や精度に差異もあるため、それらをすべてを統一した基準で括ることはできない。多くは複数の火山体をまとめた火山列・火山群あるいはそれに相当する単位で整理されるが、関係する噴出物や貫入岩類を一連の火成活動の産物として扱える火山や噴出物とその給源火道構成物だけが残されている火山もある。